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『九月の風』(九降風)を10倍楽しむための「9つ」のチェック・ポイント!

『九月の風』(九降風)を10倍楽しむための、「九つ」のポイントをご伝授。映画を観る前にチェックしてみて下さい。

①『九降風』プロジェクトは3部作!

映画『九降風』は、トム・リン監督の脚本が元になっていますが、映画製作を進めるにあたり、香港の俳優・監督・プロデューサーであるエリック・ツァン氏が出資・製作にかかわることになりました。脚本を読まれた娘のツァン・ポーイーさんが父親のエリックさんにこのプロジェクトを強く薦めたそうです。『九降風』のプロデューサーをつとめることになったエリック氏は、オリジナルの台湾版に加えて、同じコンセプトで香港版と大陸版を作ることを企画しました。香港が中国に返還される1997年前後の時代設定で、高校生たちを主人公とした青春映画という共通コンセプトのもと、台湾・香港・大陸の若い監督に映画を撮らせました。そして、今年3月の香港Filmartで、台湾版と香港版がお披露目になり、話題となりました(大陸版については、映画の制作は終わっているのですが、まだセンサーシップが下りていない状態です)。『九降風 台湾篇』はその後、6月の上海国際映画祭アジア新人賞部門最優秀作品賞を受賞し、7月の台北国際映画祭では、審査員特別賞・メディア推薦賞・最優秀脚本賞・最優秀新人賞を獲得し、ノミネート作品中、最多の受賞となりました。数々の勲章を携えて、いよいよ今週、東京国際映画祭での上映を迎えるに到りました。

②ポケベル

時代設定は1996~1997年です。携帯電話がまだ普及する前の時代です。この時代の若者たちのコミュニケーション・ツールはポケベルでした。仲間を呼び出したりするにはポケベルの一斉通知を使っていました。

③台湾のプロ野球

WBCの試合を覚えていますね?台湾って野球が強いんです。でも、~1996年の台湾ってプロ野球が今よりももっと人気があったんです。1986年にプロ野球(職業棒球)が出来て、年々観客が増えて行き、映画の舞台となっている1996年まで観客動員数が毎年順調に推移していました。ところが、黒社会がからんだ賭博疑惑が明るみになり、逮捕者も出るようになり、一気に観客が減って行きます。『九月の風』(九降風)はそんな時代をうまく描写しています。映画の中に出て来る当時のニュース・リールは要チェックです。

④台湾野球のスーパースター廖敏雄(リャオ・ミンシュン)

映画『九月の風』(九降風)の中で少年たちが憧れている台湾プロ野球のスーパースター廖敏雄(リャオ・ミンシュン)。1996年の台湾で、今のイチローさんのような存在だった人です。野球雑誌の表紙やグラビアで廖敏雄は常連でした。映画の主人公イェンは、スポーツ用品店の息子ですが、野球ボールに廖敏雄のサインをマネするというシーンが描かれています。映画の全編を通して廖敏雄の存在が重要な役割を果たします。最後までお見逃しなく!

⑤学校の教官(Drill master)

台湾の学校には、教官(Drill master)という人が置かれています。学科を教える先生ではなく、学校の規律を守る取締り役の教官です。不良学生たちに目を光らせています。授業中であっても、呼び出しをかけたりして、台湾独特の制度です。教官は男性の場合もありますし、女性の場合もあります。ともに軍服のような制服を着ています。『九月の風』(九降風)の男子生徒7人は教官のお世話になってばっかり。学校の規則は厳しく、退学になってしまう生徒もいます。

⑥キャスト9人のプロフィールを予めチェック!

 『九月の風』(九降風)は、季節が「九月」ということ、野球の話が背景にもなっているので「9ナイン」ということで、メインのキャストも「9人」。出演者が多いので、この9人の顔と役柄を予めチェックしておくと、より楽しめます。それぞれに個性があります。キャスト情報はこちらでチェック⇒http://winds-of-september.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-775c.html 台湾で注目の若手俳優ばかりですので青田買いの人は要チェック!

⑦エンド・ロールの曲に耳をかたむけて!

張雨生の『我期待』という曲がエンドロールで流れてきます。エア・サプライのような澄んだ歌声です。このエンド・ロールの曲には重要な意味が込められています。映画『九月の風』(九降風)のエッセンスが凝縮されていて、監督のメッセージが込められています。残念ながら、東京国際映画祭で上映されるフィルムにはこの歌の歌詞の日本語字幕が付いていませんが、ところどころで英語の歌詞も出てきますので、注意して聞いてみて下さい。張雨生は大変人気だった歌手ですが、映画の背景となっている1997年に交通事故で亡くなっています。時代の演出が実によく出来ている映画です。

⑧日本のサブ・カルチャーの影響

映画のさまざまな場面で日本のサブ・カルチャーの影響が垣間見られます。少年たちの部屋に飾られている日本のアニメのキャラクターやフィギア。日本製のバイク。アダルト女優の名前。アダルト・ビデオでよく使われている日本語。そんなところまで!と時々驚かされますからチェックしてみて下さい。さて、少年たちが口にする日本の女優の名前は?それから、トム・リン監督ご自身も日本のサブカルチャーの影響を受けているとおっしゃっられています。日本のある漫画家を敬愛されているそうですが、さて誰でしょうか?ヒントは映画のタイトルの数字です。

⑨レンタル・ビデオ・ルーム

『九月の風』(九降風)の主人公のイェンとユンがデートで使う場所として、レンタル・ビデオ・ルームが出てきます。カラオケ・ルームの個室のような部屋にお気に入りの映画を持ち込んでカップルで鑑賞します。二人がレーザーディスクを選んでいるシーンがあります。さて、二人が借りてビデオ・ルームで上映している作品は何でしょうか?有名な台湾映画ですよ。チェックしてみて下さい。

以上の9つのポイントを押さえて『九月の風』(九降風)を鑑賞すると、10倍楽しめます!ぜひ、東京国際映画祭に行く前にをチェックを!

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